平成14年 7月 ○○化学内 第3棟前花壇 消毒工
所見: ヒメクチナシを中心に 大量のカイガラ虫の発生が見られた。(右写真)このままでは この吸汁害虫により樹木の衰退が予想される。
対処: プロロフェジシン水和剤(アプロード) 及び 予防薬(EPN)を散布する。
害虫名: カメノコウロムシ(下に説明あり)
※下記の参考文献より 写真の状態は 1〜2令幼虫であると思われるので上記の薬剤散布は有効である。
写真はカメノコロウムシの幼虫です。カメノコロウムシは、成虫はツノロウムシに似ていますが、幼虫の形状が違って、カメノコロウムシの幼虫は写真のような星型をしているのが特徴です。 被害:主に枝葉に寄生し汁液を吸収する。発生が多くなるとしだいに樹勢が弱まり、すす病を誘発して著しく美観を損なう。 形態:雌成虫は、ロウ質貝殻は3〜4mm、ほぼ半球形。紅白色で厚く周縁に8個の凹点がある。背面は亀の甲状で中の雌成虫は暗紫赤色で楕円形、背面はやや隆起して尾端に短い突起を持つ。孵化幼虫は、扁平楕円形で紫赤色、5〜7日後から背面にロウ物質分泌し、周縁に顕著な突起をっもった貝殻(星状)を形成する。 生態:年1回の発生で、受胎した雌成虫で越冬し、5/下旬〜6/中旬にかけて産卵する。幼虫は暖地では6月中旬〜7月上旬に現れる。幼虫の発育期間は、1令幼虫20〜34日、2令幼虫30〜40日、3令幼虫40〜54日程度であるが、気象条件により左右され、低温多湿は幼虫の発育をおさえる。防除:幼虫発生期にスプラサイド乳剤、カルホス乳剤等を散布すれば有効である。また庭木などでは、発生初期に被害枝を切除することも有効である。

戻る