仮植
(かしょく)
苗を花壇や鉢に定植するまえに、仮に植えること。仮植すると、よく根が張って、定植した後の傷みが少なくなる。「本植え」ともいう。
化成肥料 チッソ・リン酸・カリなど、植物の生育に必要な成分を、無機質から化学的に作った肥料のこと。別名・無機肥料ともいう。いずれも、速効性の効果が期待できるが、反面、酸性が強いため土壌を荒らしやすく、根の育ちがよくなくなるので、ほかの肥料とあわせて使う。
活着
(かっちゃく)
移植したり、さし木・つぎ木などをした植物が根づき、生育している様子をいう。その判断基準は、観察して茎や葉や枝が、しっかりとしてくれば「活着した」といいます。
鹿沼土
(かぬまつち)
園芸用土のひとつ。栃木県鹿沼地方の風化火山レキで、サツキ用土として有名。
株立ち
(かぶだち)
地中から数多くの枝や幹が立った樹形をいい、低木性の植物に多い。この樹形を、生かした仕立て方を、「株立ち仕立て」といます。
花柄
(かへい)
花をつける枝のこと。
からみ枝
(からみえだ)
ほかの枝に絡むように、曲がって生える枝。せん定で、除去します。
暖効性肥料
(かんこうせいひりょう)
肥料としての効果が、ゆっくりと出てくる種類の肥料のこと。速効性肥料の反対の性格を持っている。
寒肥
(かんごえ)
冬、植物が冬眠状態のときに、庭木などの根元に施す肥料。春からの生育を助けるために行い、通常は有機肥料を使う。
環状剥皮
(かんじょうはくひ)
とり木のときに、発根させる部分の甘皮をリング状にはぎとること。
とり木では、この部分に水ゴケを巻きつけビニールでおおい、発根したら枝を切りとり植えつける。
寒冷紗
(かんれいしゃ)
ネットのように作った目の粗い布で、日光をさえぎる目的で使う。黒色と白色のものがある。
気根
(きこん)
食物の根の一種で、大気中に露出した形態のものをいう。着生ランなどで、空気中から水分、雨水などから養分をとる。ほかの植物に着生するために欠かせない部位。
奇生性
(きせいせい)
奇生とは、ある生物がある生物の外部に付着したり、内部に入り込んで栄養を吸い取り生活をすることをいう。植物に寄生するのは、病原菌である細菌・カビなどがあり、それぞれの形態で植物の根や枝・幹・葉・花・実などから養分を吸い取り、衰弱させる。また、病害虫のなかにも、寄生する性質をもつものがあり、これらを寄生性の害虫、寄生性の病気と呼び分ける。
客土
(きゃくど)
植物を植える場所の土が適当でないときに、ほかの場所からよい土を持ってきて、植え場所に入れることをいう。そのため、客土する土は、病害虫に感染している心配がなく、排水または保水、通気性がよくなる土を選ぶ。また植物の生育をよくするための土の交換を、「客土する」という。
吸汁性
(きゅうじゅうせい)
吸汁とは、植物に付着して、その養分を吸い取ること。ことばとしては、「吸汁性の害虫」と表現し、代表的なものにはアブラムシ類のように、針のような口から樹木の養分を吸うものや、樹木にかみついて、その養分をなめる種類の害虫がいる。
吸汁性の害虫は、樹木の養分を吸い取るので、樹勢は衰え被害が発生する。
鋸歯(きょし) 葉のふちにある、ノコギリ状の切れ込みのこと。
切りもどし
(きりもどし)
せん定方法のひとつで、長すぎる枝や不要な枝を切り取ること。樹形を整えるための、製姿の作業のひとつ。
車枝
同一の節から、何本も放射状に出る枝のこと。不要なのでせん定する。
盆栽などでは、樹形を乱し、見苦しい枝として嫌われる。
景養樹
(けいようじゅ)
庭全体の景色にアクセントをつけるための樹木。建物や灯ろう、庭石などの脇に植えることが多い。
結果母枝
(けっかぼし)
短果枝とほぼ同じに考える。樹種により違うが、果樹はその年の花芽に、その年実がなる種類と、その年の花芽に翌年実がなる種類がある。結果母枝は、後者で、花芽をもったまま越冬し、翌年枝の成長とともに花芽を成長させる枝のことをいう。
結果母枝の結果とは、実がなるという意味で、母枝は実がなる枝という意味である。
甲虫
(こうちゅう)
かたいよろいのような皮ふを持った昆虫のこと。コガネムシに代表される甲虫のかたい皮ふには、薬剤が浸透しにくいので、昆虫向けの薬剤がある
交配
(こうはい)
母親となる樹木の長所と、父親となる樹木の長所のみをひきだす作業、もしくはその動作。果樹、花木などを中心に行われる。この作業でできたこどもに当たる世代を、一代雑種=F1という。