■ 平成18年11月13日
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昨年の樹木医に続き またあの筑波の合宿生活を体験する。
しかしまぁ今回は はっきり言って楽。 試験の内容もさほど難しくなく またなんといっても
期間が短い。 樹木医の時の1/4しかない。 |
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受講中です。 さすがに2回目となると
かなり気分的に余裕もでます。
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マツ材線虫も見れた。→
(実習にて) |
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そしてまぁ何の事もなく4日目となり面接もまぁまぁそれなりにこなした。 |
面接終了後 私は仕事の用事でその足で 筑波を後にし さらに常磐自動車道を下り常陸大宮市まで移動した。お客さんへのご挨拶回りで立ち寄ったわけです。 で 到着後話をしていると なんと松の調子がおかしいと言う話になった。『え? 実は私・・・松保護士なんですよ。 と言いますが厳密にはまだ登録されてませんが・・・・。』 もう合格した気分でいる自分自信も笑えたが それよりもなにより 2次試験が終わってまだ数時間しか経ってないのにいきなり実戦!・・・自分の運のよさというか こんなに早く現場を踏めた自分の運のよさに
何かを感じた。(笑)
さぁ・・・ついさっき習った事をやってみようじゃないか! (^^)
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対称樹木:アカマツ 樹高:15m(肉眼による推定) 幹回り:178cm 最低下枝高:4m(推定)
所見では葉が確かに黄色化し、一部枯れていた。 あの枯れ方では ’マツ材線虫病’ではないとは思われるが
それ以外の病気(害虫)であるなら そんな慌てた話でもないので 診断を始めた時間が遅いこともあり
’マツ材線虫病’かどうか? だけを診断する事とした。
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裏話:突然の診断であった為 道具は何も持ち合わせてない。 樹皮に穴を開けたのは道に落ちていた
TVアンテナをへし折りその場で急遽作った。 直径が大体 1.5cmであった事も幸運!?
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アカマツA |
アカマツB |
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樹皮剥離 約1時間経過後
すこしわかりにくいいが若干 樹液が出たかな?
程度の感じは見られるがBに比べてどうも怪しい。 |
こちらのマツに関しては樹液の流出量から
この時点で ’マツ材線虫病’ではないと判断。 |
※ このときすでに辺りは真っ暗でライトを
照らしながらの撮影。 |
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マツBは白と判断。 しかしマツAに関しては
ベールマン漏斗で線虫分離を行う事とした。
枝を何箇所か採取した。 |
よく朝の写真(クライアント撮影)
樹液が出ているようにも見えるがクライアントのコメントではなんら変わりはないとの事だった。
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さてさて材を採取したのは良いが どうしましょう? もちろん道具なんてない。 ん? いい手があるじゃない!
隣の県(栃木)の新巻樹木医に連絡をとり事情を説明し ベールマン漏斗を用意してもらうように頼んだ。
やっぱりさすがわ 荒巻さん。 しっかりと対応してくれました。 さんきゅ!
早速 常陸大宮を後にし 栃木へ・・・。
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材を削る ’新巻樹木医’
とある旅館にて・・・もちろん一杯飲みながら。(笑) |
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新巻お手製 即席ベールマン漏斗!
なるほど ペットボトルね。 これならすぐに作れるね。
一応説明しておきますが 線虫をすくい出すのはストローを使うのね。 親指で穴をふさいだ状態で底までもって行き 一瞬 指を外してまたすぐフタをします。 もうお分かりですね。 |
松保護士受験の帰りだったので拡大鏡だけはもっていた。
まぁ線虫君が居たらなんとかわかるだろう。 |
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結果:線虫は発見されませんでした。 三重に帰った後 再度 試験を行いましたが結果は同じ。
今回は ’マツ材線虫病’ ではない! との診断書を提出した。
『じゃ なんなの?他の病気なの?』 と問われるとそれ以上は診断していないのでなんとも言えない。
結局 後味の悪いというか やっぱり診断するならもうすこし 時間を掛けてちゃんとすべき・・という結論に
自分自身思ってしまった。 まぁ 初めての経験なので とりあえずこれはこれでプチ失敗経験としてヨシ!
としよう。
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