■ 平成19年 2月13日 小学校グラントの大きなクスノキ
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■ 樹高:11.4m 胸高周囲:3.93m 樹冠枝張り 約15m
落雷の直撃を受け 幹の芯となる部分を失い 樹高に対して葉張りの大きな樹形となった。
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幹中心には大きな腐朽部分がある。
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その開口部には不定根が発生している。
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子供の遊ぶグランドにある事から地面は踏圧により締め固められ 今現在は 影響は無いようには見えるが
将来的には その影響が出てくるだろう。 影響が出る前に エアレーションなど 土壌改良をする必要がある。
ただ場所が小学校のグランドという事もあり その点を最大に考えたい。
つまり この樹は ずっと子供の成長と同じくして この場で成長してきた。 言うなればこの樹を見て子供たちは成長し巣立っていった。 木登りした子供たちもさぞ 多い事だろう。 樹を守る事も大切な事だが しかしそれにより子供達の
遊ぶ場所を制限するような事は避けなければならないのではないか!?
樹と人間との関係を ふまえた上で今後の対策を 考えるべきではないだろうか。
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■ ワダカノ島のシンボル ’大王松’
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渡鹿野島の区長さんより依頼があり この島のシンボル ’クロマツ’ を診に行った。
おっと 私は 先輩樹木医さんに付いて行っただけよ。
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さて・・・ TOPの写真を見る限りでは ちょっと枝の茶色い部分もあるが・・・って程度であまり問題なくも見える。
が・・しかし・・・・・。 実際はそうではない。 新米の私にすら 診断はたやすいと言える状態であった。
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この写真をみて欲しい。 葉が白く変色し しかも垂れ下がった状態で引っ付いている。
これはどういう事かというと 急激な水ストレスにより 葉が衰弱して枯れたと言う事。
つまりは ’マツ材線虫病’ の疑いが大。
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樹幹注入剤は施用されてはいたが・・・ どうも方法に問題があった。
それについてのコメントは控えるが 薬剤メーカーも もっと使用に関する講習会などを開き
正しい知識と施工方法を ちゃんと教えるべきなのではないか。
後日 持ち帰った松枝から ザイセンチュウが検出された。 残念ではあるが この松が助かる可能性は
限りなく 0%に近い。 注入剤が効いたと思われる部分は まだ枝は生きていたが・・時間の問題だろう。
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● 昨年 舞鶴の松が ザイ線虫病によって枯れた。 僕があの赤松を始めて見た時 あまりの大きさに
びっくりした覚えがある。 もう5年以上も前の話です。 こんな巨木でさえ 一瞬で枯れてしまうほど
恐ろしい病気。 ザイ線虫病。
この病気は そのメカニズムを 皆が理解する事が まず 第一歩だと私は考えています。
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